社長は経理を「流れ」でとらえましょう

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社長は経理を「流れ」でとらえなさい

そもそも経理とはどのような仕事の範囲のことをさすのでしょうか。
 
普通の人に「経理とは何か」と質問すると「売上や経費を記帳したり、仕訳していく〝単純作業〞だよ」と捉えている人がほとんどです。
経理を個々の単純作業ととらえていると、以前の記事でご紹介したように〝循環〞として把握できないのです。
 
経理とはその名の通り「経営管理」の略です。

経理は単純作業?

創業者にとっての経理とは、お金の動きを〝流れ〞として把握し、経営全体の目標を決め、舵取りをするという意味であり、決して個別の単体作業ではありません。

経理の基本の流れをミクロの視点からに説明すると…
 

請求書の発行→回収→経費精算→月次決算

 
となります。

商品を販売したあとの経理作業は、「請求書の発行」からはじまります。
 
請求書を発行すればお客様は代金を振り込んでくれますから「回収」ができます。
 
材料代や加工賃、人件費、交通費、水道光熱費など、必要な経費を合算することを「経費精算」といいます。
「回収」した売上から、すべての経費精算分を差し引けば「月次決算」ができます。
 
経営をマクロの視点としてとらえる「流れ」もあります。
 
商品を問屋から仕入れます(お金)。

お客様が商品を購入します(お金)。
↓ 
売上から経費を差し引いた金額を計算すれば、利益がわかります(会計)。

1年に一度、利益に対して納税します(税金)。

税金を払ったあと会社に最終利益が残ります(お金)。
 
簡略化していうと、このようなイメージになります。

お金→会計→税金→お金→会計→税金→お金

というように、会社が続く限り、循環し続けます。
これが会社の基本的な「お金の流れ」です。
 
これら一連の流れ、関係性を把握し、現在の「目標」に合致した「バランス」をとることを経理というのです。
 
たとえば、創業直後の会社で
「利益はどうでもいい。いまはできるだけ多くのお客様にできるだけたくさんの商品を購入してもらいたい」 
ということを経営の目標にするのであれば、税金をたくさん支払って最終利益を多く残そうとするのではなく、広告費や商品の仕入れ代金にお金をかけたほうがいいでしょう。
 
また創業から数年たった会社で
「この地域のお客様に一定の知名度アップははかれた。つぎは会社の体力を強くするため、内部留保を多くもちたい」
ということを経営の目標にするのであれば、経費を抑え、税金を多く払い、最終利益を多くし、それを内部留保に回さなくてはいけません。
 
このように「税金」をコントロールするには「経理」や「税務」の知識が必須です。
 
経理が個別作業ではなく「流れ」として理解できれば、それが会社を強く継続できる堅固な事業家への第1歩となるのです。

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