「利益計画」「行動計画」を実現していけるかは社長の「行動」にかかっている

LINEで送る
Pocket

「利益計画」「行動計画」を実現していけるかは社長の「行動」にかかっている

会社を発展させるには、利益計画、行動計画が必要です。
それらの計画を実現していけるかは、社長の「行動」にかかっているのです。

会社設立して間もない頃は、予定をしっかりと立てる余裕もなく、毎日がむしゃらに行動している社長さんがほとんどだと思います。

もちろん、がむしゃらにがんばることを否定しませんが、社長の仕事は「自分しかできないこと」に集中すべきです。
それ以外の仕事はすべて、従業員かアルバイト、外注に割り振るようにします。
すると「本業」に集中でき、結果、会社の業績がどんどん上向くようになっていくのです。

行動はすべて自分で管理する

自分でしかできない仕事を明確にしたあとは、その項目をわかりやすく書き込んでいくスケジュール帳を作成します。
スケジュール帳は、1週間単位の週間スケジュール表を紙で作成することをすすめます。

基本的な使い方は、図の通りです。
月曜日にやるべきことは、前日の日曜日までに、5つ書き出すようにします。
そして、5つ書き出したあとに、□の欄に優先順位を記入します。
当日は優先順位の高い順に取り組むように心がけるのです。
そしてその作業が終わるたびに、線を引いて消すようにします。
単純なようですが、これを毎日必ず繰り返していくと、確実にひとつひとつの仕事を遂行していけるでしょう。

最も効果的なスケジュールの立て方・活かし方

従業員を雇えるようになったら、同じ週間スケジュール表を作成させ、社員には毎日の行動管理を自分でするように教えます。
最近では社内ネットワーク上で行動管理を行う会社もありますが、デジタルの世界ばかりをありがたがる必要はありません。
行動管理においては、アナログのほうに軍配が上がります。

不思議なことに、紙にボールペンや鉛筆で予定を書き込んでいると、キーボードで入力するよりも、新しいアイデアや発想が出てきたりすることもあるからです。
週間スケジュール表の他に、月間スケジュール表をA4サイズの紙1枚でまとめておくようにします。
今月分と来月分の2カ月分で十分です。
社員はそれを半分に折りたたんで持ち歩くようにします。
これがあると、向こう2ヵ月分の会社のスケジュールが手元でひと目で確認できるため、使用する者にとって大変便利です。

特に、取引先に出向いて、現場で担当者と話し合いながら次回の訪問予定などを決めようとなったとき、デジタルの世界だと、会社のサーバにアクセスして予定を確認したりする必要がありますが、紙ならあっという間に確認できますので、取引先のお客様にもスマートな印象を与えることにもつながります。

また、会社が儲かるようになると、秘書に自分のスケジュールを管理させたり、部下の行動を逐一管理したりしようとする社長さんがいますが、行動管理の基本は、社長でも従業員でも、自分で行うのが鉄則です。
特に、部下の行動管理を熱心に始めたりする社長は要注意です。

経営者の最も大切な仕事は、事業を伸ばしていくことです。
そのためには、顧客の要求を常に把握して、そのニーズに基づいた新たな事業領域を見つけていかなければいけません。
会社の将来の仕事を見つけるのが社長の仕事であって、社員の行動などの内部管理は得意な人に任せたほうがいいと思います。

社長の仕事は時給3万円以上のみ

起業する人は、最初は自分ひとりから始める人が多いと思います。
また社長ひとりでなくても、奥様とアルバイトひとりといったケースが多いでしょう。

すると必然的に、雑務のすべてを社長自ら行わねばならなくなります。
事務所の掃除、消耗品を買いに行く、銀行に記帳に行く、交通費の精算、領収書の整理、社内のパソコンやコピー機が壊れたら修理する、封書に切手を貼るなど、大きなことから小さなことまで、すべて自分でやらなくてはいけません。

もちろん創業当初はそれで構いません。
会社が発展するにつれて、それらの仕事は担当を決めて社員にやらせたり、業者を使ったりできるようになればいいのですが、雑務をいつまでも社長自身がやってしまうことが習慣になってはいけません。
「社長の仕事で一番大切な業務は何でしょうか」
顧客対応でしょうか、商品やサービスの最終チェックでしょうか、銀行へ融資をお願いに行くことでしょうか、社員の勤怠管理でしょうか。

もちろん、これらすべては大切なことに違いありませんが「社長として」すべきはそのようなことばかりではないのです。

  1. 重要な経営判断(出店、撤退、人材の採用など)を下すこと
  2. 新規顧客、新商品やサービスの開発
  3. 2.に伴う新たな販促方法と販路の獲得

たとえば、あなたが美容室の経営者だとします。
1店舗目が成功したので、2店舗目を部下に任せたが、どうもその店がうまくいかず、毎月10万円ほどの赤字を垂れ流すことになってしまった。
これは単に、立地の問題なのか、任せた部下の能力の問題なのか、景気が影響しているのかを冷静に判断していく、または判断に必要な情報を集め分析するのが社長の仕事だといえます。

立地自体が悪かったのならばすぐにでも撤退すべきですし、部下の能力が低いのであれば、新しい店長を送り込むべきです。
また景気が悪いせいであれば今は「種まきの時期」ととらえ、じっと我慢して時期を待たねばなりません。

この判断によって、1年間で数千万円の売上の増減が決まるわけです。
社長の仕事とは、そういう種類のものなのです。

もし金額に例えるなら、時給3万円ぐらいになります。
なぜなら、3万円×8時間(1日)×22日(1カ月)×12カ月(1年)=約6400万円となります。
よく儲かっている会社はひとりあたりの粗利が1,500万円はありますから、あなたが時給3万円で働いても、4人ぐらいの正社員しか雇えないという計算になります。

社長の時給は3万円以上と、心得てください。

経営者が簿記の勉強をするのはナンセンス

一般に経営者は「数字に強くあるべき」とよくいわれます。
そのため、経営者のなかには、簿記の勉強をしたり、決算書が読めないのは恥ずかしいと思って決算書を読むために特別に時間を割いて勉強するような人もいます。
しかし、その勉強が「時給3万円以上」の価値を生み出すのならおすすめしますが、そうでないのであれば止めたほうが無難です。

たとえば、簿記の勘定科目に詳しくなろうと思って、すべての支出について領収書を1枚1枚長い時間をかけてチェックし、会計事務所にそれを手渡すときも

「この領収書は交際費でなく、会議費でお願いします」
「支払報酬ではなく、外注費として処理してください」

というように細かく指示する社長さんがいます。

その会社で、1ヵ月に発生する領収書が200枚あり、1枚の仕訳に1分間かけたとすれば、どうなってしまうでしょうか。
領収書の仕訳だけで、半日ほどの時間が無駄になっているわけです。

これを会計事務所に丸投げすれば、彼らはプロですから、領収書を見た瞬間、数秒で正しい仕訳をすることができるでしょう。
また、よい会計事務所であれば、それが顧問先の節税策として正しいものになるかどうかという判断も含めてくれているはずです。

LINEで送る
Pocket