経理を自分で行うと業績が下がる2つの理由

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経理を自分で行うと業績が下がる2つの理由

起業をしたら誰もが絶対に避けて通れないのが経理作業になります。

その作業の大半は、日々の取引を記録する帳簿付けになりますが、これを自分でやるか、それとも外部に委託するかで大きく業績が変わってくる、という話を聞いたことがありますか?

今回は経理事務を経営者が自ら行うと生じるデメリットについて紹介していきたいと思います。

理由1 経営者が忙しくて経理作業が滞ってしまう

44.5%。

この数字が何を表しているかご存じでしょうか?

実はこの数字は、会社の経理作業を行っている担当者が会社の代表者とその家族が関わっている数字を表したものです(平成24年度中小企業の会計に関する実態調査事業集計、分析結果/中小企業庁調べ)。

実に半数近くの会社が経理作業を内部で行っていることが、このことからよくわかると思います。

自社で経理作業を行う理由は、外部に依頼すると大きな費用がかかるからと考えている経営者が少なくありません。
最近では使いやすい会計ソフトなどがあることから、自ら行う経営者も少なくありません。
しかしながら、経営者が自ら経理作業を行うことによって、業績に大きな影響を与えることもあるのです。

たとえば、経理を自力で行うことによって、領収書や伝票整理が後回しになるということは、よくあることです。
起業した当初は、社長自ら経理作業を兼務して、真面目に記帳している姿をよく見かけます。

しかし、次第に本業で忙しくなって来ると、なかなか毎日、記帳することは難しくなっていくでしょう。
月末などにまとめて記帳すればいいということになってしまうのです。

理由2 経理作業をためると正確な経営分析ができない

本業が忙しくて、経理作業を溜め続け、月末などにまとめて記帳をするようになると、取引の正確な記帳ができません。
取引が行われてから時間が経過するとどんどん記憶が薄れてしまい、正確な帳簿を作成することができなくなるのです。
そこで慌てて経理作業を行うことになります。

慌てて記帳をすると、記憶も曖昧ですからミスも多くなり、いい加減に処理をするということにもなってしまいます。
帳簿の正確さを期すために、ダブルチェックや再入力の手間も増えていき、結局、生産性のない経理作業に多くの時間を取られるという悪循環に陥ってしまうのです。
記憶が曖昧のまま入力された帳簿や入力ミスが多い帳簿を分析しても正しい経営分析はできません。

経営者の感覚では、営業もうまくいっているし、売上は上がっているから安心だと考える人も多いかもしれません。
しかし、その裏では、さまざま経費が発生していて、会社にまったくお金が残っていないという危機的な状況に陥るケースがあります。

日々、正確な記帳が行われていれば、その危機的な状況を予め予測することが可能です。
しかし、日々の業務が忙しいからといって帳簿をまとめてつけていたら、実際にお金がなくなったときに、初めて気づくということにもなりかねません。

それは、まるで計器がまったく搭載されていない船を操船しようというのと同じこと。
事業を安定して継続させるためにも、正しく帳簿をつけることが必要なのです。

会計事務所に依頼することで徐々に業績が上がった会社

デザイン会社を経営している起業家で、このような方がいらっしゃいました。

その方は、はじめは会計ソフトを活用して経理作業を行っていました。
起業当初で仕事が少ないときには、自分自身で毎日取引を記帳していました。

ところが、次第に忙しくなってくると日々の記帳に支障を来すようになりました。

そこでその方は、月末に経理作業の日を1日設けて、そこで記帳することに決めたそうです。
最初の1~2ヶ月は、月末の決められた日にまとめて記帳することができたのですが、次第に忙しくなり、なかなか決められた日に作業を行うことができなくなりました。

その間、領収書や伝票は溜まる一方。
半年経ったときに、とうとう手がつけられない状況になってしまいました。

その方の会社では、急激に売上が増えたものの、なかなかお金が残らず困っていたとのこと。
売上に応じてデザイナーを増やしていったのですが、帳簿が不正確で費用管理がいい加減なため、仕事をしている割に、手元にお金が残らない状況になっていたのです。

最終的に会計事務所に依頼し、会計事務所が経理作業をするようになってから、正しい帳簿になりで正しい経営分析をすることができ、徐々にお金が残るようになったそうです。

まとめ

いかがでしょうか?
確かに帳簿を自分で作成すれば、経理作業に関わるコストを削減することができます。
しかし、一方で経営者自身の貴重な時間を削ってしまうことにもなります。

それは会社の生産性を落とす結果になるだけではなく、正しい経営分析ができないことから起こる高コスト体質を生み出すことにもなるのです。

正しい経理で業績アップを目指すには、会計事務所をうまく活用することも、とても重要になるのです。

 

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