起業家が抱えるキャッシュフローを予測するための6つの黄金則

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キャッシュ(現金)はあらゆるビジネスの生命線です。そのため、現在だけでなく将来のキャッシュフローを完全に把握することが事業成功の上で必要不可欠です。

逆に言うと、多くの事業はキャッシュフローの問題によって潰れています。

従って、売上と支出をしっかりと予測/計画することが成功する起業家に必要な資質の一つと言えるでしょう。

そこで、ここでは、キャッシュフローを予測するための6つゴールデンルールをお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。

キャッシュフロー予測の6つの黄金則

1. 現実的であること

キャッシュフロー予測の最初のルールは、「現実的、時に悲観的になること」です。収入を予測しながら、収入が順調でないケースも同時に予測します。あなたの予測が正しく無いという状況を想定することが重要です。

例えば、年間売上高が来年にかけて倍増する計画の場合、広告費も倍増する計画になりがちです。その計画を金融機関が笑うことはありません。しかし現実の問題として、そこまで売上高が伸びない場合は、経費の割合が上がってしまい、利益が少なくなることを示しています。売上高の予測が間違っていたとしても、会社が倒産の危機に陥らないように資金の計画をすることが重要です。

2. 収入と費用の定義を理解する

キャッシュフローを効果的に予測するための二番目のルールは、「請求書は収入ではなく、費用は支出ではない」ということです。

請求書を出した瞬間に、売上が上がったと、直感的にそう思ってしまうので注意が必要なのです。現金が銀行口座に入る時、そして出る時に初めて全てが始まるのです。

例えば、100万円の請求書を発行したとしても、入金が3ヶ月後であるならば、その100万円のキャッシュを3ヶ月間は使えないのです。同様に、100万円ので10台のノートパソコンを購入する予定があるとして、それをクレジットカードで購入すれば、1~3ヶ月前後、支払いを遅らせることが出来るので、財務的にはその間は余裕を持つ事が出来るのです。

3.全ての項目を含めること

3番目のルールは「全ての項目を予測に含める」ということです。

郵便費用や光熱費の処理を忘れてしまったとしても、経営を知らない場合は、それが重要に思えないかもしれません。しかし、それが12ヶ月蓄積すると無視出来ない金額になるのです。

全ての支出項目を忘れずに予測に含めるという習慣を身につけてください。費用が発生するかどうか、疑わしい場合は予測の項目に記入します。計算に入れておいて、実際は費用が発生しなかったというケースの方が圧倒的に良い予測と言えるでしょう。

4.複数のシナリオを持つ

キャッシュフローを予測する際に、将来的に予想通りの売上高が出るかどうかは確実に分かるものではありません。そこで、売上高に関しては、

  • 最高の推測をしたパターン
  • 20%減収の場合のパターン
  • 20%増収の場合のパターン

の3つのシナリオを作るようにしましょう。例えば、予測で売上が1000万円で、そのうちの900万円が経費だとします。その際、売上が20%増えたら利益は200万円増加します。これはもとの利益100万円が300万円になることを示します。しかし、20%の減収なら利益100万円から一転して100万円の損失になります。 

5. 固定費と変動費の要因

様々な経費を「固定費と変動費に分類すること」はとても重要です。そして、どれが固定費でどれが変動費なのかについて分類し、それらの金額を把握するまでには、どんな企業でもある程度時間がかかります。

固定費の中でも、家賃や光熱費、そしてインターネットの通信費などは通年で比較的容易に予測できます。また、それらに季節変動がある場合はキャッシュフロー予測に変更を記載します。

そして、いくつかの費用は、売上と直接的に関係があり、変動費と呼ばれます。販売が行われた場合にのみ購入する必要がるものもあります。また突然、大量の新規顧客の対応をする場合、需要を満たすために多くのスタッフを雇う必要があるかもしれません。あなたが売上高の急上昇を予測している場合は、こういう変動費が急上昇します。また、売上高が減少する予測の場合は、変動費は若干減少します。

固定費と変動費という分類とその性質をしっかりと把握することが重要です。キャッシュフローを予測する上では、変動費と固定費の分類がポイントです。

6. 季節性の計画

キャッシュフロー予測の中で最も重要な機能は、「ビジネスの季節性を特定し、それに応じ財政計画を立てる」ことです。

キャッシュフロー予測は、あなたの収入が最も少ない時期のためにあります。売上が多く見込める時期は比較的予想がしやすく、経費も読みやすいのです。一方で、売上が少ない時期はキャンペーンなどの企画を配置する必要があるかもしれません。それは、非常に読みにくいのです。

また、大きな支出を計画することも重要です。莫大な広告費を使うキャンペーンや、比較的大きなシステムを開発する場合等、それらをいつ実施するか、その資金をどのように蓄積するかを考慮する必要があります。季節性を特定し、キャッシュの大きな動きを捉えることが重要なのです。

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