消費税増税直前に知っておくと得する21の素朴な疑問

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消費税増税直前に知っておくと得する21の素朴な疑問

いよいよ2014年4月1日に消費税が5%から8%に増税します。
そこで気になるのが「いつまでが5%で、いつから8%にアップするのか?」という4月1日をまたぐ取引の消費税です。

増税前に駆け込みで申し込んだ商品・サービスが、実は8%の消費税がついてしまうというケースも少なくありません。
この記事では、消費税増税前後の取引に関する素朴な21の疑問について、Q&A形式でご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

消費税増税前に購入、予約した商品、サービスの場合

Q1.3月中に仕入れた商品を4月に販売する場合、消費税はどうなりますか?

A1.仕入については5%、販売については8%の消費税になります。商品やサービスの引き渡し日が何月なのかによって変わります。

Q2.3月中に販売したものが、4月に入って返品された場合、
   消費税分は何パーセントで返金すればよいのですか?

A2.5%です。お支払いいただいた分を返金しましょう。

Q3.3月31日に通販サイトで注文を受けて、4月1日に発送する場合、
   お客様に請求する消費税は何%ですか?

A3.8%になります。
基本的に、消費税が新旧どちらの制度を適用するかは「商品の引渡し日がいつか」によって変わります。
「引渡し日」の判定基準は「出荷した日」「相手方が検収した日」などいくつか種類があります。出荷日や発送日基準で売上を立てている場合は発送日が4月1日なので8%となります。
ネットショップでお届け希望日によって発送日が変わる場合は、原則として消費税も変わります。価格に反映する場合には、商品ページや購入ページ等でアナウンスをしておくと、トラブルが軽減されます。

Q4.3月31日に発送予定だった商品(5%で決済済み)が、店舗側の都合で発送が
   4月1日になってしまった場合、消費税は変わるのですか?

A4.原則としては8%に変わります。しかし、決済済みで、自社都合による発送遅延なので、トラブルに発展する可能性があります。自社で負担することも検討する必要があるでしょう。

Q5.3月中に商品を納品する予定でしたが、仕入れの都合で納品が4月に延びてしまった場合、
   消費税は何パーセントになりますか?

A5.8%です。引渡し日が3月なのか4月なのかで決まるため、発送日基準で計上している場合には8%になります。引渡し日によって税率が変わることを契約書に記載しておき、トラブルを防ぎましょう。

Q6.来店が4月になるコース料理の予約を3月中に受け付けた場合の消費税はどうなりますか?

A6.8%です。実際のサービス(役務)の提供は4月なので、8%いただくことになります。トラブルを防ぐため、予約時にお客様に説明しておきましょう。

Q7.ゴールデンウィークのホテルの宿泊予約を3月中に申込・決済した場合、
   消費税は何%になりますか?

A7.8%になります。実際にサービスを受けるのは5月だからです。

Q8.2014年6月の結婚式を2013年9月に契約した場合、消費税は何%になりますか?

A8.5%です。2013年9月30日までの契約なら、経過措置によって5%が適用されます。ただし、契約成立の条件で半金の支払いが必要な場合など、式場によって詳細条件が異なるためご確認ください。また、契約時の金額から実際の予算が増えた場合、増えた分については8%の税率が適用されます。

24時間営業のコンビニエンスストアの場合

Q9.24時間営業のコンビニエンスストアなどの店舗は何時に消費税率を8%に変えればいいのですか?

A9.基本的には0時ちょうどに変更しましょう。

Q10.24時間営業のコンビニエンスストアのレジで、23時58分から並んでいた人が0時までの会計に
   間に合わなかった場合でも、8%の消費税を請求するのでしょうか?

A10.店舗ごとに対応を決め、事前に周知しておきましょう。24時間営業の店舗は何時から消費税率が切り替わるのか、あらかじめ消費者にお知らせしておきましょう。通常の店舗でも、値札の張り替えなど必要になります。3月31日当日に慌てないよう、事前に準備を進めておきましょう。

通勤定期、光熱費、クレジットカード決済について

Q11.通勤・通学用の定期券を、3月中に半年分購入する場合、消費税はどうなるのですか?

A11.5%です。電車や飛行機などの旅客運賃は、経過措置により3月末までに購入すると旧税率の5%が適用されます。3月末に6ヵ月分の定期券を購入するとお得です。

Q12.「Suica」「PASMO」等のプリペイド式交通系ICカードに3月中に1万円チャージしました。
   この1万円分は消費税5%で使用できるのですか?

A12.できません。定期券の場合は経過措置の対象となりますが、「Suica」等のICカードへのチャージは、乗車券の購入をしていることにはならないため、4月1日以降のの利用は消費税8%が適用されます。

Q13.電気代やガス代は検針が月の中旬ですが、4月分の消費税はどうなるのですか?

A13.電気、ガス、水道、通信費、温泉などで、4月1日から4月30日までの間に検針があり、料金が確定するものは、5%が適用されます。

Q14.クレジットカード決済について、カード利用が3月で引き落としが4月の場合、
   引かれる消費税の税率は何%ですか?

A14.5%です。商品やサービスの引渡し日の税率が適用されるので、例えば3月中にカメラをクレジットカードで購入した場合の消費税率は5%です。ただし、経過措置の対象となるものは異なる場合があります。

予約、定期購読、前売りについて

Q15.2013年9月30日までに予約した本の代金を2014年3月に支払い、
   4月に受け取った場合の消費税は?

A15.5%になります。2013年9月30日までに予約申し込みをしていて、その対価を2014年3月31日までに支払っている場合には、引き渡しが4月以降でも改正前の消費税率5%が適用となります。

Q16.雑誌の年間購読をしていて、2013年9月中に購買契約をし、その代金を
   2014年3月31日までに支払う場合、消費税はどうなりますか?

A16.5%です。経過措置の対象となるため、税率は5%が適用されます。

Q17.4月公開の映画の前売り券を3月に購入する場合の消費税はどうなりますか?

A17.5%です。映画やコンサート、美術館などの前売り券は、平成26年3月末までの購入なら5%で大丈夫です。

企業間取引における発注、検収、支払いについて

Q18.2014年1月にシステム開発の発注書を受領し、4月に検収、5月にお支払いの場合の
   消費税は何%ですか?

A18.8%になります。システムの「引渡し日」が4月1日かそれ以前かによって税率が異なります。「引渡し日」はシステムベンダーが何を基準に売上を立てているかによりますが、普段から検収日基準で計上している場合には、検収日が4月の場合は、消費税率が8%となります。
小売業や飲食業の方で現在システム開発中の場合には、消費税率が何%になるのかベンダーに確認してみましょう。

Q19.2014年1月にシステム開発の発注書を受領し、3月に検収、4月にお支払いの場合の
   消費税はどうなりますか?

A19.5%です。Q18と同じく、引渡し日をどのタイミングに設定するかで変わりますが、検収日を「引渡し日」とする場合には、検収日が3月であれば消費税率は5%になります。

Q20.2013年9月にシステム開発の発注書を受領し、2014年4月に検収、5月にお支払いの場合の
   消費税はいかがですか?

A20.5%になります。2013年9月30日までに契約を締結してれば、引き渡しが2014年4月1日以降でも5%が適用されます。これはシステム開発や住宅建築、映画の制作など請負契約である場合に旧税率が適用されるという経過措置です。もし途中で開発内容が変わり、発注額が増額した場合には、増加した差額分については8%の消費税が適用されます。発注額が減額になった場合は、5%のままです。

Q21.基幹システムの保守費用2014年2月~2015年1月分を、2014年1月に一括で支払う場合の
   消費税は何%ですか?

A21.5%と8%が混在します。システムベンダーが保守料金をどのように計上しているかによりますが、監査を受けていたり月按分している場合には、その保守業務を提供した月の税率で計上します。そのため、2014年2~3月分の保守料金は5%の消費税率、2014年4月~2015年1月分の保守料金は8%の消費税率となります。

まとめ

このように、消費税が増税する4月1日をまたぐ取引は意外と多いものです。知っているのと知らないのとでは、支払う消費税額に違いが出てきます。今すぐ購入しておいたほうがよいもの、4月を過ぎてからでも問題ないものなどをしっかり見極め、賢く節税しましょう。

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