起業して「経営者」として成功するのに大切な「3つの鍵」とは 

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経営をしたければ経営を学ぼう

起業をする多くの人は、サラリーマン時代に、優秀な営業マンであったり、すばらしい技術やサービスを持つエンジニアであったと思います。

大変すばらしいことですが、それらは起業した会社を続けるにあたっての「必要条件」にはなり得ますが「十分条件」ではありません。

起業をするということは「経営者になる」ということです。
経営者は、経営を知っておかなくてはいけません。

経営をしたければ経営を学ぼう

「経営者」が、経営を知らないとどうなるのでしょうか。
会社が潰れてしまうのです。
「スペシャリスト」と「経営者」はまったく異なるのです。
起業を前にした皆様にいうのは多少はばかられることですが、起業後10年の会社の生存率は、おおよそ1割という数字が出ています。

10人中9人の起業家が10年後には会社を倒産させているのです。
読者の皆様のなかには、1年後の売上は1,000万円、5年後は1億円、10年後にはチェーン展開をして売上10億円達成、というような大きな目標を持っている方も多いと思います。
もちろん、そのような目標を達成していき、最終的には株式上場を果たす経営者も多くいるでしょう。
そして皆様もそうなりたいと願っていることでしょう。

ですが、10人中9人の社長が夢半ばで会社を倒産させているのが現実です。
古来、日本人には「言霊信仰」が根付いており、不吉なことを口に出すだけでもタブーとされています。
「縁起でもない」と都合の悪いことを口にするのを嫌がる人が多いですが、都合の悪いこととしっかり向き合わないのが、10人中9人の倒産する社長です。
これから起業をする人は

「流動比率がどのぐらいのパーセンテージになると、倒産危険水準なのか」
「経常利益に対して借入金がどのぐらいの割合になると、銀行が追加融資に応じないのか」

など、たとえ不吉なことであっても、経営者として会社を経営していく上で、基礎的なことは「前もって」知っておかねばならないのです。

会社を倒産させないために

会社を倒産させてしまった、彼らに共通していること。
それは、経営を学んでいなかったことです。
営業が得意な人は、営業の分野の専門家であることは間違いありません。
他社にない技術を持っている技術者は〝職人〟として優れているかもしれません。
ですが、経営の基礎的なことをまったく知らないとしたら、経営に関しては「初心者」であり「素人」ということになります。

いったん、起業をすると、もう後戻りはできません。
融資した銀行は、よほどのことでない限り、同時に個人保証をとっていますから、会社を倒産させると、借金は帳消しにならず、社長個人の借金が残ってしまうでしょう。

10年後に脱落者になることなく、会社を生き残らせたいのであれば、経営を学んでおかねばならないのです。

経営者として成功するための「3つの鍵」

一般に、経営には3要素といわれるものがあります。
「ヒト」「モノ」「カネ」です。
最近では、これに「情報」を加えて経営の4要素と呼ぶ人もいます。

500名以上の成功者を調査して全世界で7,000万部というベストセラー『思考は現実化する』を書いたナポレオン・ヒルは、成功するために必要なものとして「3つの鍵」を提案しています。

第1の鍵 明確な目標を持つこと

第1の鍵は、明確な目標を持つことです。

起業家になりたいと願う読者の皆様ですから
「地域一番店になりたい」
「業界でトップシェアを確保したい」
「株式上場したい」
というような目標を持っていると思います。

でもそれらを自分の頭のなかに持っているだけでは不十分です。

その目標は紙に書き出して、常に目にできるところに貼っておくとよいでしょう。
紙に書き出すと、自分の思考が、明確に整理されていくはずです。
不思議なことに、書いたその言葉をいつも目にすることで、その情報が無意識のうちに潜在意識に働きかけ、目標に向かって動けるようになってくるのです。

ある調査によりますと、ビジネスパーソンのなかで目標を持っている人は13%ほど、目標を紙に書いている人は全体の3%以下だといわれています。
そして、目標を持たない人を1とするならば、目標を持っている人は3倍、さらに紙に書いている人は20倍の成果を出しているといわれています。
目標を書き出すことは、思考を現実化させる第1歩なのです。

第2の鍵 協力者を見つけること

成功の第2の鍵は、得意分野を持つ複数の協力者を見つけること、です。

ナポレオン・ヒルが、成功者の調査を始めたきっかけは、当時、アメリカの鉄鋼王であったアンドリュー・カーネギーにすすめられたからでした。

カーネギーはスコットランドで生まれ、10代のとき家族でアメリカに移住してきました。
彼はペンシルベニア州の木綿工場で働き始めますが、そのときの稼ぎは週給でたった1ドル20セントだったそうです。

転機は、鉄道会社に入社したときに訪れます。
あるとき、川にかかる木橋が焼け落ちて、列車が通過できなくなったのです。
カーネギーは「これからは鉄橋の時代だ」と確信し、しばらくして鉄橋をつくる専門の会社を設立しました。

これがうまくいくと、直接製鉄業に乗りだし、大成功しました。
その後は、つぎつぎに買収を繰り返し、とうとうアメリカでの鉄鋼全生産量の4分の1に達するまでに至ったのです。

83歳という長寿をまっとうした彼の墓碑銘には
「ここに、自分より賢い人々を、周囲に集める術を知っていたひとりの人間が横たわる」
と書かれているのは有名なエピソードです。

彼は周囲に成功の秘訣はと聞かれると
「自分ができないことは、躊躇なく友人や知人、部下、専門家などに相談し、協力を依頼した」
とだけいったそうです。

カーネギーだけでなく、成功する人は常に多くの協力者を見つけ出しています。
ナポレオン・ヒルは、これを「マスターマインド」という言葉で表しました。

マスターマインドの正確な定義は、
「明確な目標を達成するための、複数の人たちとの知恵、知識、努力の協力関係」です。

有能な協力者を見つけることで、経営者は誰でも自分が本来持つ何倍ものパワーを発揮できるようになるのです。

第3の鍵 信念を持つこと

成功の第3の鍵は「信念を持つこと」です。

インドのマハトマ・ガンジーは、世界中から「絶対に無理だ」と言われ続けたにもかかわらず、イギリスからの独立を勝ち取った人です。

イギリスには、多くの資金、軍隊がありましたが、ガンジーはお金も武器も何もない状態からのスタートでした。
にもかかわらず、最終的には多くの人々からの信頼と協力を得て、目標を実現しました。

それは「祖国の独立」という信念を持ち、その信念を持ち続けたことによって、周囲の理解、協力を得られたからだと思います。
彼ひとりの信念が、2億人のインド人の心を動かしたのです。

また、京セラの稲盛和夫氏は、京都の下町で会社を創業したとき、部下に次のように言ったそうです。
「まずは、この町内で一番の会社になる。次に京都で一番の会社になる。それが達成できれば日本一、世界一になる」と。

稲盛氏は、自分の信念を貫き、小さな町工場を業界で世界一のシェアを占める企業にまで成長させました。
信念には、不可能を可能にする力、無限の力が宿るのです。

 

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