社長になりたい方へ。ここを押さえておけば安心~会社設立編~

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社長になりたい方へ。ここを押さえておけば安心~会社設立編~
先日、FM-FUJIが放送するラジオ番組「PUMP UP RADIO」(放送時間16:00~19:54)で、「inQup」が2週間にわたって紹介されました。

同番組内のコーナー「菊地浬の将来の夢は社長です!」は、月曜日担当DJの菊池浬(かいり)さんが社長になる夢の実現のため、起業への道を様々な観点から学んでいくコーナーです。

2回目の放送は「会社設立」、「株式会社と合同会社の違い」などについて回答しました。放送内容を記事にてご紹介します。


いろいろと調べてみると、3ヵ月分の運転資金が最低でも100万円必要と言うことでしたが、会社を設立する手続きだけでも結構な金額のお金が出ていくのですね。

会社を作るのって大変なんです。簡単に言いますと、株式会社の場合でしたら合計で24万2千円です。
この内訳は、いわゆる届出費用なのですが、定款の認証手数料・印紙代・登録免許税、これで24万2千円かかります。
誰に頼むかにもよるのですが、司法書士さんにお願いするのであれば、最低でも5万円くらい用意しておかないといけないと思います。

登記費用と言うのでしょうか。そういったものや3ヵ月分の運転資金と、事務所を開くのであれば、例えばHPを作ったり、事務所の契約費用だったり、パソコンを購入したりですとか諸々のお金がかかってきますよね。

24万2千円と言うのは自分で手続きをする場合です。
不思議なんですが専門家に依頼するとこれが20万2千円になるんです。
簡単に言うと電子定款というのを使うので、専門家が機械を持っていたりするので、その分が安くなります。
自分でやった場合、メリットは勉強になることなのですが、そういうことは一生懸命勉強して国家資格を取った人にお願いしてやってもらった方が、結論としては安くなるということです。

登記費用に関しては、専門家に頼んだ方が安くなると。

裏技なのですが、税理士さんにお願いして税理士さん経由で司法書士さんに頼むということです。
「税理士さん、今後1年間会計税務を見てください」と言うと、中には「司法書士の手数料を私が持ってあげますよ」なんていう人もいます。
まずはお金のことを気にせず聞いていただいた方がいいと思います。

それ以外にも、コストをいろいろな面で抑えるコツ等はありますか。

会社を株式会社にするか、あるいは個人事業のまま行くか、スタートしたばかりの合同会社にするかというところです。

現在、有限会社は作れないのですよね?

有限会社は今できている分はいいのですが、これからというのは無理です。

「合同会社」というのを最近耳にしますけれど、どういったものでしょうか?

会社とは何かということをお話しします。会社を作るというのは大変なことなのです。
大変とはどういうことかと言ったら、皆さんは戸籍を持ってますよね。戸籍というのは人間が生まれたら役所に行って届を出しますよね。
会社を作るというのは法人格を持つという事です。つまり戸籍を持つという事と同じくらい重要なのです。

今はFacebookがあるから菊地浬(キクチカイリ)さんってどんな人かなと写真等をすぐ見られます。
個人だったらそれでいいのですが、会社を設立すると登記簿謄本というのができます。商号、本店がどこにあるのか、いつ作ったのか、この会社の事業目的は何なのか、役員、株式発行の数などが戸籍になってくる。会社を作るという事は「法人格を持つ」、つまり個人からまた違う人格「法人格」になるということです。

どういうことかというと、例えば個人だったらテレビを買う時に、電気屋さんに行ってローンでも現金でも買うことが出来ます。
一方会社で買う場合、会社の信頼ということが重要です。合同会社にするのか、株式会社にするのかと言ったときに、どちらが信頼性が高いかという一般的な見方からといくと、合同会社というのは2006年の会社法により施行されたばかりであまり知られていません。「株式会社と言っていた方がいいのかな」という方は株式会社でもよいと思います。
例えばフリーランスで多少法人格を持ちたいという程度であれば合同会社にする、「将来的に社員を増やしたい」と思っているのであれば株式会社にするというのは、信用度と言う面においてはその方がいいのではないかと思います。

株式会社と合同会社を二つ並べたときに、どのあたりがどう違うのでしょうか?

細かく言うとたくさんあります。取締役の任期や、意思決定する場合などたくさんあります。設立についていえば、株式会社の場合、(設立の手続きを)専門家に任せると20万2千円に下がると申しました。合同会社の場合6万円でできますし、「名刺に載せたとき合同会社の方が個人名よりはいいかな」という場合は合同会社を設立するのがいいかもしれません。
それと個人と法人格と大きな違いが一つあります。個人は「無限責任」です。自分で何か買ってお金が払えなくなった場合、自宅を借金のかたに取り上げられたりします。
ところが会社にすれば、その会社の持ってる資金の範囲で払えばいい。これが株式会社や合同会社です。500万で会社を設立して、1千万の借金をしました。そのうち500万を返せなくなり会社を解散したり倒産したりする場合、その500万が法律上うまく処理されます。個人だったら永遠に返し続けなければなりません。以上が建前上の、会社と個人の違いです。
ところが現実の問題を言うと、小さな会社は「個人保証」というのが入れられます。例えば(会社で)家や事務所を借りたり何かを買ったりしたとき、会社で買っていても「貴方の会社は設立して2年くらいだし、売上もまだそれほどないから、申し訳ないけれど社長さんが個人保証をしてくださいね」と言われます。結果的には無限責任になってしまうというところがあります。合同会社は作りやすいし、いろいろな意思決定が簡単にできる。一番大きく言えるのは、株式会社での利益についてです。株式の配当は株を持っている割合で行うのですが、例えばお金がないと。菊地さんがすごい技術を持っていて、私がお金を持っていると。僕が1,000万円出して、菊地さんが一生懸命仕事をしているのに株の配当をもらえない、何のために仕事をしているのか、こう考えてしまいます。合同会社の場合は利益は株式に応じて支払われるのではないので、菊地さんが9割で僕が1割しかもらえないということもあります。簡単に言うとこのようなことです。対外的な信頼を考えると株式会社のほうがいいのかと思います。

起業するにあたってのお金の流れを伺いましたが、ある程度まとまったお金が必要になりますね。でも一方で世間では、3,000円や1円で起業できるといった話がありますが、絶対そう言ったことはありませんよね?この辺はどのようなカラクリになっているのですか?

実はどのようなことかと言うと、会社を作るときに法人格を取るという事は、社会的な責任が必要です。開業率と廃業率を見ると、バブルの時代はどんどんみんな開業しました。ところが株式会社というのだから最低資本金というのを作って、有限会社300万円、株式会社1000万円、最低これくらいないと会社は作れないという法律が作られました。このことによって、1,000万円貯めるのは大変なのでもっとハードルを下げようということになりました。
では一体10万円?50万円?100万円?よくわからないから1円からでもいいのでは、という発想でできた法律だと思ってください。
そういう意味ではいい加減なのですが、門戸を開いたという意味ではとてもいいと思います。2006年の秋に成立した「中小企業挑戦支援法」という法律で、このようなことはとてもいいと思います。
しかし現実問題として1円や3円で設立しても事業が成り立ちません。会社を作ってもそのあと事業が成り立たないので、少しお金を貯めてからやった方がいいのではと思います。
もう一つ、日本は開業率が世界の中で26番目です。なかなか会社を作りにくい国です。2年くらい前の情報ですが、1日に約278人が起業しています。今日このように話している間にも、誰かが法務局に行って登記しているのです。(この法律は)起業を支援するという大前提でできたのだということを理解して、現実的にこれではうまくいかないと理解した方がいいと思います。

2006年に法改正があって、起業する人たちをもっと増やしたいというのが、日本という国の流れであるということは確かですね。

国家を支えているのは何かと言ったら、税金です。資本主義社会と社会主義国家を比べるときに、資本主義の方が勝ち残りましたよね。そうすると国家は何でもっているかと言うと企業です。そしてその企業は誰が持っているかと言うと「将来の夢は社長です。」というような方達です。そのような方が多くいればいるほど、日本という国が世界の中である程度の地位になり、税収が増えていくということです。

広瀬さん、2週間にわたってどうもありがとうございました。まだ道のりは長いですが、頑張りたいと思います。

ぜひ頑張ってください。どうもありがとうございました。



放送された内容をお聴きになりたい方は、
下記のURLより音声データをダウンロードしてお聞きいただけます。

「菊地浬の将来の夢は社長です。」の番組を聴く
(9分36秒:10.9MB)

番組ホームページはこちら⇒「PUMP UP RADIO

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