銀行が注意して確認する決算書のポイントを把握しておこう!

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銀行が注意して確認する決算書のポイントを把握しておこう!

銀行が貸し出しの審査を行う際、決算書による「信用格付け」から判断します。
すなわち、決算書の内容次第で、プロパー融資を受けられるかが決まるのです。
では、銀行は決算書どの部分を見て、融資を判断するのでしょうか?

決算書の完成度が融資審査を左右する

銀行は貸付を検討する際、「定量的評価」と「定性的評価」から企業の経営状況を判断します。
これを「信用格付け」と言います。評価基準は各銀行によって異なりますが、一般的には10段階ぐらいで評価してるところが多いです。

「定量的評価」とは決算書の分析結果をもとに下す評価を指し、「定性的評価」とは、経営者の姿勢など数値化できない評価のことを言います。
定性的評価の具体例は、市場規模・動向、競合状態、業歴、経営者・経営方針、従業員のモラル、競争力、シェア、経営者の個人資産力などです。
2つの評価のウエートは、定量的評価が7割、定性的評価が3割と言われています。

ということは、銀行が評価する決算書を作成しさえすれば、融資を受けることができるのです。

それでは、銀行が注意してチェックする決算書のポイントを見ていきましょう。

貸借対照表

貸借対照表の中で最も重要なのは、純資産合計です。
この数値がマイナスになっていた場合、融資を受けることはできません。

また、たとえプラスになっていたとしても、低い金額だったときは、銀行が難色を示すことがあります。
なぜなら、売掛金の回収が滞った場合や、土地評価を時価で換算し直した場合、純資産がマイナスになる可能性があるからです。

たとえば、純資産が100万円だったとします。
そのときに売掛金500万円が貸し倒れてしまうと、どうなるでしょうか。
純資産がマイナス400万円になってしまうのです。
このように、銀行は、純資産の実態を把握するために、資産の中身を細かく検証します。

損益計算書

損益計算書は貸借対照表と比べるとシンプルで、「計上されている利益が本当に出ているのか」が重要になってきます。
たとえば、減価償却費の場合、適正な償却が行われておらず、本来あるべき償却を前提として計算すると、営業赤字になってしまうことがあります。
銀行はこのような点を見逃しません。

損益計算書は前期のものと比較され、利益の伸び率やコスト削減幅に異常値がないかも確認されます。
前期の数値から変動した理由は、明確に述べられるようにしておきましょう。

このほかにも、銀行がチェックするポイントは多くあります。
また、営業キャッシュフローを全額借入の返済に充てた場合、借入の返済に何年かかるかを表す「債務償還年数」が重視されます。
10年超の期間を要する場合は注意をしましょう。

以上は、プロパー融資を受けるための注意点です。
おおよそ年商3億円未満の会社における、信用保証協会付融資(マル保)、日本政策金融公庫からの融資については、『信用格付け』ではなく、「簡易キャッシュフロー(減価償却費+税引後純利益)」が最も重要視されます。

経営者が決算書をすべて理解するには、かなりの労力がかかります。
顧問税理士にお願いした方が、確実な決算書を作成することができ、時間効率もいいです。

決算書作成以外にも、銀行に提出する事業計画書や資金繰り表の作成を、税理士は手助けしてくれます。
顧問税理士の力を借り、資金調達を行って、事業成長に加速度をつけましょう。

銀行はここを見る!決算書のポイント

銀行が注意して確認する決算書のポイントを把握しておこう!

流動資産

「売掛金が本当に回収できるのか」「在庫の評価額が合っているのか」「貸付金は本当に返済されるのか」というところを確認します。

固定資産

帳簿上と同じ価値があるのかを確認しましょう。
特に営業として使用されていない土地評価は時価に換算して差額が出る可能性があります。

純資産

数値がマイナスになっていないかが重要です。
金額が低い場合も注意が必要です。
銀行が注意して確認する決算書のポイントを把握しておこう!

販売費及び一般管理費

減価償却費が適正かが注目されます。
提出前に一度確認しておくことをお勧めします。

各利益

数値がプラスになっていることが大前提。
各利益が低くないか注意しましょう。

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