会社の経理担当の方または個人事業主で自らすべての業務を行っている方は、請求書を作成するとき、ネット上にアップされている無料のテンプレートをダウンロードして使用するか、請求書を自分で作成できるソフトやクラウドサービスを利用しているのではないでしょうか。
しかし、とりあえず検索で上位に表示されているものを使っているだけで、実際に自分に合ったものを選んで使えている人は多くありません。
そこで今回は、無料で使用できる請求書のテンプレートやクラウドサービスを比較して、それぞれの利点を考察しながら使いやすいテンプレートやサービスについて解説していきます。
1.手書きの請求書の値段は?
文房具店で売っている手書きの請求書用紙の値段は50組で約250~300円といった値段が主流で、1枚制作するのに約5~6円、と言った値段に収まります。
しかし、手書きで請求書を作成した場合、請求書を送付するために切手代や封筒代が必要になったりするため、総合的に見ると1通あたり100円程度のコストがかかることになってしまう可能性が高いというマイナスがあります。
しかし、未だに紙の請求書を好む事業者や企業、業界も存在するため、一概に非効率と切って捨てることはできません。
まずはなんとなく紙で送ることが当たり前になっていないか、郵送ではなくメールでの送付でも問題ないか、といった点から考えてみる必要があります。
2.請求書の無料テンプレート
(1)テンプレートを無料サイトで入手する
「請求書 テンプレート」とインターネットで検索すると、無料のビジネス書類のテンプレートを乗せたサイトが多く出てきます。
テンプレートはダウンロードすればすぐ使えるものが多く、ダウンロードまでの手間も比較的少なくて済むのが一番の利点です。
反面、ダウンロードは自分で行う必要があるため、自分で必要な書類を探し出してダウンロードしなければなりません。
また、ダウンロード後の情報の書き込みは自分でする必要があります。。
請求書を作成するたびにダウンロードするのは手間がかかるので、コピーして使いまわすのがおすすめです。元ファイルは使いやすいところにしまっておきましょう。
請求書のテンプレートはExcelファイルの形式でダウンロードするものが多いです。
ダウンロードが完了したらExcelファイルとして起動し、請求日、請求金額、請求内容や自社、取引先の名称など必要な項目を埋めていきます。
項目を埋め終わったら、完成した請求書は保存を忘れないようにしましょう。
基本的にはシンプルなデザインが使いやすいのでおすすめです。
請求書は相手から見ても見やすいものの方がいいので、見やすさを重視して選ぶといいでしょう。
注意点として、使っているOS(WindowsやMAC等)やExcelのバージョンの違いによって表示が崩れてしまうことがあるので、もし表示が崩れてしまうようなら自分で調整する手間がかかることもあります。
(2)おすすめの請求書テンプレート集
①Board
掲載されているテンプレートの数が多く、なんと40種類もあります。
タテ型やヨコ型といった形の違い以外にも、色付きのものや英語のテンプレートといった実用面でも嬉しいテンプレートが多く存在するのもポイント。
無料かつ会員登録やアンケートも不要でワンボタンでダウンロード可能と、非常に利便性の高いテンプレート集です。
一応タグで検索できるようになっているのですが、掲載されているテンプレートが多すぎてお目当てのテンプレートを探すのに時間がかかってしまうことがある、という贅沢な問題点もあります。
②みんエク
他のサイトと比較すると掲載されている種類自体は7種類と少なめですが、その分使いやすいものが厳選されています。
記入事項を絞ったシンプルなものや封筒に対応した大きさ調整がされているものなど、用途に応じて利用しやすいテンプレート集です。
会員登録は不要ですが、ダウンロードのためには「性別」「年代」「職業」のアンケート入力が必要となります。
③bizocean
bizoceanに作成者登録している人がアップロードしているテンプレートから好きな書式を選んでダウンロードできるサービスです。
基本的には無料でダウンロードすることが可能となっていますが、たまに有料のものもあるので注意が必要です。
ダウンロードするには会員登録とログインが必要です。
3.請求書作成ツール
請求書作成ツールはクラウド型の無料請求書サービスを利用する方法です。
クラウドサービスを利用する最大の利点は、顧客データの管理をパソコン上でまとめて行えること。
いちいち書類にまとめておく必要もないので、業務自体もスムーズに行うことができるようになるので非常に便利です。
請求書作成ツールはいくつか種類があり、それぞれ特徴が違います。
今回は無料で利用できるおすすめのサービス3つの特徴を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
(1)Misoka
「見積書、納品書、請求書を1分で作成」というキャッチコピーが目を引く通り、利便性の高さが魅力的な請求書作成サービスです。
請求書の自動メール送信や請求先の情報をCSVでインポートができる他、ワンクリックで請求書のメール送付や郵送が可能なのも利便性が高く人気です。
無料プランでは月間5通までの請求書が作成できます。それ以降は15通(月額800円)、100通(月額3,000円)、1,000通(月額10,000円)と請求書の作成上限数ごとにプランがあり、料金が変わります。
有料プランの場合、年払いなら最初の1年間は無料になるのもうれしいところ。
プランごとに同時利用できるユーザー人数にも違いがあるので、事業規模に応じて適切なプランを選びましょう。
(2)RAKUDA
請求書の作成数に制限がない、どころか会員登録のみで完全無料の請求書作成ツールというのが最大の特徴の請求書作成サービスです。
品番や品名、数量や金額といった項目ごとに入力するわかりやすい入力画面で、ワンクリックでPDFにも出力できるので利便性も高いのが魅力。
見積書から請求書への変換も簡単で、取引先を登録すれば取引先情報も毎月簡単に出力できるので、継続的な取引にもおすすめです。
請求書一覧画面で未請求、未入金、入金済といったステータスごとに管理することができるのもおすすめポイントで、うっかり請求忘れ、なんてことになりにくいのも安心できます。
設定しておけば源泉徴収も自動でやってくれる他、会員登録するだけで請求書以外にも送付状や見積書、領収書などの便利なテンプレート集も無料で利用できるので、非常に有用なおすすめサービスです。
(3)INVOY
郵送代行サービスを除いたすべての機能が無料で使用できる請求書作成ツールです。利用するにはアカウント登録が必要になります。
定期的に作成している取引先の請求書を自動発行することが可能で、毎月同じ額の取引を行う場合などは非常に便利です。
また、請求書のレイアウトも6種類から選ぶことができるので比較的融通が利くのも利点。
基本的な作業には十分なので、企業だけでなく個人事業主にもおすすめできる請求書作成ツールです。
まとめ
今回は無料で利用できる請求書テンプレート集サイトや請求書作成サービスについて解説してきました。
どのサイトやサービスも利便性が高く、何より簡単に請求書を作成できるので非常におすすめです。
是非請求書作成の際の参考にしてみてください。
特にクラウド請求書サービス「RAKUDA」は、完全無料かつ名前通り「楽に作成できる」点や請求書のステータス管理など、便利な機能がたくさんあるので個人から法人まで幅広く利用することができるサービスです。是非一度実際に触って試してみてください。
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