起業セミナーは怪しい?セミナーを見極めるためのポイントとは

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
会社設立支援や資金調達支援など、これから起業を検討している方やすでに起業している経営者の皆さんを様々な角度からサポートしています。

起業したい!と思ったとき、情報収集や起業家の人脈作りのために起業セミナーに参加しようと思う方、多いかと思います。

そして、きっと、あなたが思った以上に世間でいろいろなセミナーが開催されていることに驚くことでしょう。

中には、詐欺に近いような内容のセミナーもあるので、できれば関わらないようにしたいところ。

この記事では、起業セミナーが「怪しい」というイメージを持たれがちな理由や、きちんとしたセミナーを見極めるポイントをご紹介していきます。

1.「起業セミナーは怪しい」というイメージを持たれる理由

「起業セミナー」で検索しようとすると、サジェストで「怪しい」というキーワードが出てくるくらい、世間的に「起業セミナーは怪しい」というイメージを持たれています。なぜ、そこまで起業セミナーへの不信感が出るようになったのでしょうか。

まず「セミナー」の言葉の定義をしておきましょう。セミナーとは、あるテーマについて興味がある人を集め、実施される講演会、勉強会やイベントのことです。

英語でセミナーは「seminar」ですので、大学のゼミと同じ「ゼミナール」と同じ言葉ですが、少し異なる限定的な使われ方をしているようです。

「ゼミ」は、教授や研究室という単位で、決まったメンバーが定期的に勉強会を開く一方、「セミナー」は、もう少し開かれたイメージで、所属などに関わらず、不特定多数が参加できる用に公募でメンバーを集めて開かれる講演会や説明会として使われる場面が多いかと思います。

そして、冒頭の問いに戻りますが、なぜセミナーはいろいろ種類があるのに、「起業セミナーは怪しい」になったのでしょうか。

お茶や語学、マネジメントといったセミナーに「怪しい」というイメージは、さほど抱かないはずです。

ちなみに「起業セミナー」は、「起業」をテーマに、起業したい!と考えている人を集めて行われる勉強会で、要素としては全く怪しいものはありません。

ですが、その「特に警戒するものでもなさそう」な点が、穴なのです。

起業を目指す方は、漠然とした不安を抱えています。

その不安を解消するため、情報収集や起業家の人脈を作ろうと、セミナーに参加します。

その時に、講演者や参加者の安心させるような話ぶりを目の当たりにしてしまうと、一種の洗脳状態、あるいは興奮状態になり、側から見ると「どうしちゃったの?」という言動をしてしまう参加者が多く現れます。

特に、昨今はセミナーの感想などをSNSなどでオープンな場に投稿する方も多いので、「起業セミナーは怪しい」のイメージが出来上がってしまったのでしょう。

また、「起業」というテーマに集客しつつ、実態はマルチ商法や新興宗教の自己啓発のセミナーという悪質なケースもあり、輪をかけてイメージを悪化させた可能性も否定できません。

2.「きちんとした起業セミナー」を見極めるポイント

「起業セミナーは怪しい」といって、起業を目指す人が企業セミナーを利用しないのは、勿体ないです。

起業セミナーは、きちんと見極めれば情報収集や人脈作りに使える場です。

どうすれば、見極められるでしょうか。見極めは実に簡単です。

セミナー情報を見て「なぜ、この人たちはお金をかけてまで、セミナーを開いているんだろう?どうやって利益を出すんだろう?」という疑問に、簡単に自分で答えが出し、それが自分に不利益がないかを確認することです。

ちなみに、セミナーの要旨に「少しでも起業を目指す人の力になりたい」とあっても、そのまま受け止めてはいけません。

定期的に、時間を作ってセミナーを開くには、資金がないとできません。

「人は自分に利益にならないことはしない」を大原則として、仮説を立てるようにしましょう。

 

例えば、セミナーの主催者が税理士だったら。

これは簡単です。あなたが起業をした際、顧問の税理士になりたい、という狙いだと見ていいでしょう。

未来の顧客を開拓するのと同じですから、宣伝広告費として計上し、セミナーを開いている可能性が高いでしょう。

主催者が、行政書士や司法書士の場合も、似たような構造だと思われます。

 

銀行や信用金庫などの金融機関が主催する起業セミナーもあります。

これも、税理士のパターンと同じですね。

あなたが起業したら、融資をして借り入れをしてもらいたい、という狙いがあるはずです。

未来の顧客を開拓するのと同じですから、宣伝広告費として計上し、セミナーを開いていることでしょう。

 

県や市などの地方公共団体が主催する起業セミナーもあります。

主催者の狙いは額面通り、地域振興のためです。

地方公共団体と縁のある税理士や行政書士、経営者がゲストで呼ばれ、それぞれの専門分野について話す講演会形式のものが多く見られます。

税金でまかなわれているはずなので、目的と合うのであれば、参加してみてください。

 

これらのセミナーは、自分の目的と一致すれば、その専門分野についての情報が得られやすい、比較的リスクの低い「きちんとした起業セミナー」と言えるでしょう。

ほとんどのセミナーで、参加費は無料のことが多いでしょう。

また、最近では「少額の参加費を払わせることで、ドタキャンを防ぐ」という心理手法を利用するのが一般的になりつつあるため、「参加費無料がよい」とも「少額なら参加費がかかる方がよい」とも言えません。頭の隅に置いておきましょう。

 

一方、高リスクの玉石混交のセミナーもあります。

研修会社やセミナー会社などが主催するものです。

高いからといって役立つ、無料だから役立つ、レビューが良いから役立つ、という傾向もなく、会社によって様々です。

学べる内容も、セミナーによって様々で、中にはどうやって利益を出しているのか、仮説が立てにくい「怪しいセミナー」に見えるものもあります。

真贋は自分で見極めてください。

とりあえず、「絶対に儲かる」「今だけ」「あなただけ」のワードが並ぶセミナーは要注意です。

そして、間違っても「参加者の定員が少ないのに、会場は豪華で、参加費が妙に安い」といったような明らかに裏があるセミナーは避けましょう。

一つ言えるのは、研修会社やセミナー会社の場合は「セミナーに何度も来てもらう」ことで利益を出すビジネスモデルである可能性が高いことです。

あなたが主催者側の立場だったら、客をスピーディに起業できる状態までもっていきますか?

何度も小分けにして情報を伝えるとか、起業を目指すメンバーとして囲い込む、とか、起業の引き伸ばしを考えませんか?

起業した後のアフターケアに当たるようなセミナーのラインナップがあれば別ですが、多くは「起業」までを扱う主催者がほとんどのはずです。

主催者の狙いと自分の参加目的がどこまで一致するかをよく考えて、参加するようにしましょう。

 

また、よくよく吟味したのに「これは、いわゆる怪しいセミナーだった…」と参加してから気づくケースもあるでしょう。

その場合、せっかくですから、あなたの審美眼に競り勝った主催者の手腕を分析し、どうやって信頼できるように見せていたのかを謙虚に学びましょう。

人生において、何一つ学ぶことがない場というのは、まずないものです。

3.あなたがセミナーに求めるものは何ですか?

セミナーを見極めるポイントを紹介してきましたが、そもそも、あなたが起業セミナーに求めているものは、何でしょうか。

情報収集?人脈を作る?

目的にあったセミナーを選び、参加する前に目標を立てるようにしましょう。

セミナーは学校の授業ではないので、100%の情報を得るとする必要はないのです。

自身に必要な情報を取捨選択し、時に嘘か本当かを吟味しながら、参加することが求められます。

 

一般的に、起業セミナーは次のようなトピックが扱われます。

主催者によって、専門性が高い部分が詳しく話されますので、どの部分を詳しく聞きたいかによって、セミナーを選り分けるとよいでしょう。

・会社を設立するには

・創業計画書を作るには

・ビジネスモデルを作るには

・創業融資や補助金を受けるには

・販売戦略を立てるには

セミナーやその後の懇親会で、名刺交換をし、同じ受講者との交流する機会もあるでしょう。

セミナー以上に役立つ生の情報を入手できる可能性もありますし、何より同じ「起業家」仲間というだけで親しみが持てます。

しかし、そこでも、詐欺まがいのもうけ話、マルチ商法や新興宗教の勧誘に合う可能性は否定できません。

おかしいな?と思ったら、名刺にある所属を検索したりSNSなどで裏をとったりするなど、確認するようにしましょう。

 

また、セミナーの参加者には、ずっと「起業家」を続けている人もよく見られます。

要は、起業を目指し続けて、セミナーの常連になってしまっている方です。

このような夢を語ることそのものが好きで、ずっと足踏みしてしまっている方からの誘いは、断る方が賢明です。

それが人柄の良い方だったとしても、あなたの起業によい影響を与えるとは限りません。

 

起業を前にしてどうしても不安で、セミナーに参加して参加者と一緒に不安を解消したい、という参加者もいます。

一種の中毒、依存症状です。

それが、あなたにも当てはまる場合、本当に起業すべきなのか、自分を見つめ直してください。

起業してからの孤独や、経営者としてのプレッシャーに耐えられるのか、一度自身の心に問い直しましょう。

今は多様な働き方があり、副業や兼業だけでなく、フリーランス、IT技術を駆使した場所や時間などに縛られないクラウドソーシングやノマドなどの働き方も注目されています。

不安に押し潰されない自由な生き方という別の選択肢も検討してみてもよいのではないでしょうか。

まとめ

セミナーに参加する起業家は、大きく2種類に分かれます。

「私はこれで起業する!」と具体的になっている方と、「起業したい、というのは決まっているんだけど…」という模索中の方です。

はっきり言って、後者の模索中の起業家は、セミナーに参加しても、何となく起業を目指し続ける常連になってしまう可能性が高いです。

業界研究や見聞を広めたいというのであれば、できるだけ危険の少ない地方公共団体が主催するようなセミナーに参加してみることから始め、起業する業種・業態のイメージを固めてから、他のセミナーに参加することをおすすめします。

どんな種類のセミナーでも、目的意識を持って、情報の取捨選択、批判的に話を聞くことをしなければ、情報を自分のものにできません。

そして、それができる強い意志を持った方だけが、いろいろな人の思惑が絡み合う起業セミナーという場をうまく活用できると言えるでしょう。

あなたが、目的に合ったセミナーを見極め、そこで得た情報や人脈をうまく起業につなげられるよう願っています。

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