高校生で将来起業したいと考えている人も多いのではないでしょうか。起業を見据えて、大学への進路を検討している人もいるかと思います。
しかし、起業するためにはどのような学部を選んだ方が良いのでしょうか。今回は、起業したい人におすすめの学部をご紹介していきます。
1.なぜ起業したいのに大学に進学すべきなのか?
起業するためには大学に進学するべきなのでしょうか。
たしかに、高卒や中卒で起業をして成功している人も多いです。
しかし、起業するにあたって大学へ行くのは非常に有効です。というのも、大学を卒業していることで社会的な信頼を得ることができます。何も肩書が無い状態よりも、国公立大学や一流私立大学を卒業している人の方が信頼をおけるのは想像が難くないかと思います。
また、大学で学問に励むことでその分野で専門性を身に着けることができます。例えば、経営学部や商学部であればマーケティングや経営学、法学部であれば商法や税法を身に着けられます。
そのような、大学で身に着けた専門性は起業する上で自分の強みとして有利に働きます。
反対に、大学へ行かなかった場合は自分の専門分野がありませんので、誰にでもできることしかできない可能性があります。
2.起業に有利な学部
(1)商学部・経営学部
商学部や経営学部は起業に直結する知識を学ぶことができるため、起業する人には非常におすすめです。会社を維持していくために役に立つ組織論や、厳しい競争環境で生き残っていくための戦略論やマーケティングなどビジネスで有利は知識ばかりです。
また、大学によっては実際に経営者や業界人が授業の中で講演に来てお話をしてくれることもあります。そのため、実際に起業して成功している人と交流することができるのもこれらの学部のメリットの一つです。
さらには、起業を目指す学生に向けて大学が支援を行っている場合があります。例えば、京都にある同志社大学は地方銀行と連携し、学生起業家向けの融資政策を実施しています。起業において課題になりやすい資金面を大学が支援してくれるのは起業には非常に有利に働きます。
そして、中小企業から大手企業まであらゆる形態の経営を学ぶことができます。そのため、自分で起業して個人事業主からビジネスを大きく成長させたあとまで一通りどのようにすればよいのか知ることができます。
(2)法学部
会社を経営するにあたって、営業やマーケティングの知識以外にも、商法や税法、労働基準法などあらゆる法律の知識が必要になります。法学部ではそれらの知識を一通り身に着けることができます。
また、法学部で得た知識を生かして弁護士や税理士、司法書士などになることもできます。そのような士業として独立し、自分の事務所を構える人も多いです。
法学部と言えば、弁護士や法曹をイメージする人は多いですが、実際はビジネスに必要な
あらゆる法的な知識を得ることができる学部です。将来的に、法の分野をビジネスに生かしたいと考えている人には法学部はおすすめです。
(3)理工学部
ITスキルを身に着けたいなら、理工学部は有効です。
理工学部ではエンジニアやプログラマーとしての専門的なスキルや知識を身につけることができます。同じ理工学部であってもソフトウェアを学ぶ授業からハードウェアを学ぶ授業まで幅広い選択が可能です。
現在では、ITはビジネスで必須のものとなっています。Webサービスを立ち上げ、個人事業主から短期のうちに一部上場を果たす企業は珍しくありません。また、そのような会社の経営者が優秀なエンジニアであることも珍しくありません。
ネット上のビジネスなら実際に店舗を構えたり、在庫を持ったりする必要がありません。そういった点で、ビジネスではITスキルを持った人は有利に働きますので、理工学部はおすすめです。
(4)その他の学部
ビジネスに関する学部でないからといって、起業できないわけではありません。世の中には文学部や教育学部を卒業して起業家になった人もたくさん存在しています。一見、ビジネスに関係なさそうに見える学部であっても、その分野に触れることで社会が抱える問題が見えることがあります。
そして、その課題を解決するために起業をするという手段をとることもおかしなことではありません。仕事に関係があるかどうかに関わらず自分の興味にそって学部を選ぶのも有効です。
まとめ
起業するためにまずは大学へ行くことをおすすめします。大学ではビジネスや法律、ITなど起業に必要なあらゆる知識を身につけることができます。そして高校までとは違い、大学では視野が圧倒的に広がりますので、ビジネスモデルのアイデアを考えるのに最適な環境だといえます。
もし、起業を志しており、大学への進学を考えているのでしたら、上記の内容を参考に自分にあった学部を選んでみてはいかがでしょうか。