会社のプロフィール「企業概要書」の書き方のコツをご紹介します!

企業概要書の切り取り画像低金利融資で人気の政府出資100%の金融機関・日本政策金融公庫。初めて融資を受けるなどの取引を開始するとき、「企業概要書」という書類の提出を求められます。この「企業概要書」はどういう書類なのでしょうか。ここでは、企業概要書の基本と、その書き方のコツをご紹介していきます。

 

1.会社のプロフィール「企業概要書」って?

低金利融資で人気の高い、政府系金融機関の日本政策金融公庫。「企業概要書」というのは、そこと初めて取引をするときに必要な提出書類の一つです。例えるならば、FacebookなどのSNSを始めるときに登録するプロフィールに当たるものと言えるでしょう。どんな会社かを紹介するプロフィールであり、会社自体をアピールする書類なのです。

「企業概要書」を見て、融資担当者は「どんな会社で、どのくらいの利益があって、返済の見込みはあるのかな?」と確認し、取引をするかしないかを判断します。なので、ここで「微妙だな…」と思われてしまうと、取引を始める前に終了してしまいます。この「企業概要書」一枚のために、融資を受けられなくなってしまうということです。それはちょうど、こちらからフレンド申請したのにプロフィールを見て、つながるのを拒否されるのと似ています。できるだけ信頼されるよう、会社の紹介を分かりやすく書くこと、そして、返済についても説得力を持たせ、将来性のある会社だということを伝えられるようにしましょう。

なお、「企業概要書」は事業を始めて1期目の決算終了後に融資を申込む、要は創業2年目以降で初めての融資を受ける際に必要となる書類です。まだ事業の始まっていない創業融資の場合、似たような項目の並ぶ「創業計画書」を提出するため「企業概要書」を提出することはないでしょう。

書き方のコツでは、企業概要書の画像を添えてご説明していきますが、実際に「企業概要書」を見てみてもいいでしょう。次のリンク先から「企業概要書記入例」にあるPDFを2つ選んで、ご覧ください。

借入申込書等ダウンロード(日本政策金融公庫ウェブサイトより)

 

2.「企業概要書」の書き方のコツ

企業概要書に記入する内容は、次のように6つの要素があります。

〈企業概要書の記入項目は6点〉(1)企業の沿革・経営者の略歴等(2)従業員(3)関連企業(4)お借入の状況(5)取扱商品・サービス(6)取引先・取引関係等

ここで気づいた方もいるかもしれませんが、「企業概要書」には融資額の使いみちを記載する項目がないことが分かります。資金の使いみちを記入するのは、一緒に提出する「借入申込書」です。

では、企業概要書の書き方のコツを、それぞれ見ていきましょう。

(1)企業の沿革・経営者の略歴等

この欄には、会社の紹介(プロフィール)と経営者の職務経歴を記入します。日本政策金融公庫の記入例を参考に、履歴書のようなイメージで書けば問題ありません。

「経営者の略歴」の下にある「実際経営者」は、申し込みをする者または法人代表者と異なる方が経営者である場合、“その他”にチェックを入れ、実際の経営者の名前を記載しましょう。

「経営者の略歴」には、今回融資を申し込む方の略歴を記入します。できれば実際の経営者の職務経歴も準備しておきましょう。

経営者がシニアであれば「後継者」も書くことで融資を受けられる可能性が上がります。

(企業概要書「1企業の沿革・経営者の略歴等」の詳細説明)「企業の沿革」の項目欄→会社のプロフィールとなる内容を記入 「経営者の略歴等」の項目欄→経営者の職務経歴を記入※融資を受ける方の職務経歴を記入(実際の経営者の方の職務経歴も用意しておくと良い 「実際の経営者」の項目欄→融資申込者と実際の経営者が異なるのであれば実際の経営者の名前を記入

(2)従業員

実際に働いている従業員数を記入します。法人の場合、常勤役員の人数の記入が必須です。

企業概要書の「2従業員」欄を拡大した画像

(3)関連企業

融資を申し込む方や法人代表者、配偶者の方などが経営している事業がある場合、関連企業とみなされます。それを記入します。関連企業の業績も、融資の判断材料となります。関連企業の経営状況が悪い場合、融資の結果に影響する可能性はありますが、隠していて日本政策金融公庫の調査で後から発覚した場合、かなり心象が悪くなります。素直にそのまま、ありのままを書く方がよいでしょう。

企業概要書の「3関連企業」の欄を拡大した画像

(4)お借入の状況

「借入先」「使いみち」「残高」「年間の返済額」を記入します。事業用の資金を他の金融機関から借りている場合、またはカードローンやリボ、消費者金融などの借入がある場合、融資に影響します。それぞれの借入状況や背景によって担当者の判断が異なる部分となるため、融資申込みの前に、認定支援機関等の融資の専門家に相談してみると対策しやすくなるでしょう。

なお、住宅、車、教育などのローンは、遅延や滞納をしていない限り、融資の結果に影響することはありません。

企業概要書の「4お借入の状況」欄を拡大&説明している画像 「お借入の状況」の項目欄→次の3点に関しては融資への影響が少ない〈・住宅ローン・車のローン・教育ローン〉(遅延・延滞等がある場合に状況が変更となる可能性がある)

(5)取扱商品・サービス

取扱商品・サービス記入欄は、6つに分かれています。それぞれ見ていきましょう。

企業概要書の「5取扱商品・サービス」の欄を拡大した画像

① 取扱商品・サービスの内容

実際に取り扱っている商品やサービスの内容を記入します。

「5取扱商品・サービス」の中の「取扱商品・サービスの内容」の例 【例】トリミングサロンにペットショップとペットグッズの販売をしている場合 ①トリミングサロン(犬・猫のトリミング)(売上シェア60%) ②ペットショップ(犬・猫の生体販売)(売上シェア30%) ③ペットグッズ(犬・猫のフード、服、おもちゃ等)(売上シェア10%)

② 客単価・受注単価・売上の季節変動

飲食や小売業などでは「平均客単価」、販売業では「受注価格」、建設や製造業などでは「単価」を記入します。季節で売上が変動する場合、売上が良い時から悪い時までも記入するようにしましょう。

③ セールスポイント

取扱商品やサービス内容の他会社とは違う会社ならではの強みとなる部分や、どのような点が利用者に支持されているかなどを記入します。

「5取扱商品・サービス」の中の「セールスポイント」の記入例 【例】トリミングサロンをペットショップとペットグッズの販売している場合→専任のペットセラピストがペットに合わせた香りを選び、シャンプーします。サロンメニューもお客様が分かりやすいよう、3つのコースから選べるようにしています。担当者制を導入しているので、毎回同じ担当者がトリミングを行います。ペットの特徴をより理解することが出来るので、飼い主様にも喜んでいただいています。

④ 販売ターゲット・販売戦略

実際のターゲット層と、取扱商品やサービスの販売促進の方法を記入します。ターゲット層に合わせた販売戦略であるかを見られるため、そこに論理的な矛盾がないように記入します。自社の販売戦略が、ターゲット層にしっかりと合っているかを確認し、質問されたときに説明できるようにしておきましょう。

⑤ 競合・市場など企業を取り巻く環境

競合となる会社(ライバル会社)や会社を支えてくれるお客様の現状、それに対して自社はどう対策をとっているかなどの強みを記入します。

⑥ 悩みや苦労している点、欲しいアドバイス等

融資担当に何か質問などがあれば記入して下さい。日本政策金融公庫の融資担当の多くは、単にお金を貸してくれるだけの存在ではなく、ビジネスパートナーになれることを望んでいます。融資関連の悩みを書いても、相談に乗ってくれるでしょう。

 

(6)取引先・取引関係等

販売先(一般個人を含む)、仕入先、外注先を記入します。取引シェアの高いところから記入しておきます。取引先が多く書ききれない場合、「ほか◯社」と数字を書き、別紙の補足資料を用意しましょう。

「6取引先・取引関係等」の項目を拡大し説明している画像 ・シェア率の高いところから記入し、書ききれない部分は「ほか〇社」に数字を入れ補足資料として作成

 

まとめ

いかがでしたか。一枚ものの書類ではありますが、融資を通すために、企業概要書はとても重要な書類です。記入してみて不安があるようなら、ぜひ融資の専門家である認定支援機関に相談し、アドバイスをもらうことをおすすめします。

「企業概要書」の内容は、融資の面談で説明が求められることがあります。書いて終わりにするのではなく、話し言葉でわかりやすく説明できるようにしておくとよいでしょう。記入した内容の根拠を示すため、補足資料を用意しておくことも有効です。企業概要書と借入申込書などをあわせて「何のために、いくら必要で、融資を受けると事業をどう変えることができるのか」を、矛盾なくしっかりと伝えられるように準備しましょう。

知人や友人のためだけでなく、まだ見ぬ誰かとの素敵な出会いのために、SNSの自身のプロフィールを登録するように、あなたの事業の未来を輝かせるために、企業概要書を記入するのだということを、どうか忘れないでください。企業概要書が、その思いが、あなたの事業の未来を作ります。

◆融資って何?

そもそも「融資」って何ですか?融資が何か詳しくご紹介します!

 

◆融資って経営・独立に必要?

融資って経営・独立に必要?

 

◆初めて融資を受ける場合は、何をすればいいの?

はじめての融資!融資を受ける準備は何をすればいい?

 

◆多くお金を借りるためにはどうしたらいい?

日本政策金融公庫から融資で1円でも多く、融資金額を引き出す方法とは?!

 

◆金利は何パーセントになるの?

日本政策金融公庫の金利計算をシミュレーション!金利が0.1%変わると返済金額はどう変わるのか?

 

◆返済期間はどれくらい?

創業時に日本政策金融公庫でお金を借りる場合の返済期間は、5年以上!?

 

◆政府系金融機関の日本政策金融公庫って借りやすいの?

日本政策金融公庫を利用する8つのメリット1つのデメリット

 

◆制度融資って何?

低金利融資で資金調達!「制度融資」ってなに?

 

◆保証協会付の融資って何?

創業者にとっても味方である、信用保証協会とは?

 

◆創業時はどの融資制度が良い?

創業融資なら日本政策金融公庫か信用保証協会の制度融資のどちらが良い?

 

このようなお悩みを解決するために、創業融資ガイドでは、1つ1つ丁寧に資金調達について開設しております。

ぜひ、皆様の創業・独立開業・経営にご活用ください。

 



会社設立を安く最短でミスなく行いたい方へ

月間問合件数200件 会社設立全部おまかせ

下記の条件に1つでもあてはまる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

  • いつ起業、会社設立するか、具体的な日時が決まっている (3ヵ月以内)
  • すぐにでも事業を始めたい
  • どんなサービスで事業を始めるか、ある程度決めている
  • 合同会社と株式会社、どちらにするか迷っている
  • 正直、書類作成はなるべくやりたくない、やる時間がない
  • 経営、会計について相談できる人が身近にいない

会社設立サポートサービスには以下のようなメリットがあります。

  • 100件/月以上の相談に対応する専門コンサルタントが
    無料相談でヒアリングの上会社設立に必要な手続きや、適した会社形態をアドバイスします。
  • 自分でやると80時間以上かかる手続きが、
    1~2時間のヒアリングと、打ち合わせ場所への移動時間で完了します。
  • 専任担当者が代理として手続きするので、法務局に行かなくてすみます。 
    (※一部地域を除く)
  • 電子定款で手続きをするので、収入印紙代などの約3万円以上を節約できます。
  • 専門コンサルタントが会社設立後も全力でサポート!節税のポイントを伝授します。

起業者支援の専門家に相談してみませんか?