所得税がいくらになるかを計算する準備が整ったら、その手順を見ていきましょう。
まず総合課税される分の税額を計算します。
「収入-経費」などで出した所得金額から、所得控除の合計額を引いて「課税される所得金額」を出します。
そして所得税を算出します。計算式は次の通りです。
所得額が増えると税金の負担割合が重くなる
「課税される所得金額×税率-控除額=所得税額」
税率は、課税される所得金額が多くなると高くなります。つまり所得が多くなるほど負担の割合が重くなるしくみになっているのです。
これを「超累進課税率」といいます。
最高税率は45%に
課税される所得金額に応じた「所得税の税額表」は、次の通りです。
所得税の税額表(2015年から適用)
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000 ~ 1,949,000円 | 5% | 0円 |
1,950,000 ~ 3,299,000円 | 10% | 97,500円 |
3,300,000 ~ 6,949,000円 | 20% | 427,500円 |
6,950,000 ~ 8,999,000円 | 23% | 636,000円 |
9,000,000 ~ 17,999,000円 | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000 ~ 39,999,000円 | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 ~ | 45% | 4,796,000円 |
(1,000円未満の金額は切り捨て)
このうち最も税率が高い45%(課税される所得金額4,000万円以上)は、2015年分(2016年に確定申告する)から適用されます。
2014年分(2015年に確定申告)までについては、課税される所得金額が4,000万円を超えても税率は40%となります。
分離課税の分を計算して、税額控除と源泉徴収税額を引く
これで所得税の金額が出たわけですが、まだしなければいけないことがいくつか残っています。
- 今出てきたのは、総合課税される所得に対する所得税額ですから、このほかに分離課税される所得がある人は、それぞれの計算方法によって個別に所得税額を算出します。
- 次に「総合課税分+分離課税分」の金額を出し、そこから税額控除分を引きます。
- 最後に、すでに支払っている源泉徴収税額を差し引きます。
後で説明する予定納税をしているときは、同じようにすでに納めた分を差し引きます。
これで申告納税額が出ました。事前に源泉徴収などで納め過ぎていたらマイナスの数字になります。
その分は還付されて戻ってきます。
確定申告は税理士に依頼すべき?自分に合う税理士を見つけたい!
確定申告はご自身で行うことも可能です。しかし、将来に備えた資金調達を考えている、節税対策を検討したいなど状況に応じた対応が必要となります。
それらを考慮すると、やはり税務のプロである税理士に依頼することがオススメです。
とはいえ、なかなかご自身に合った税理士を見つけるということは難しいものです。税理士選びに悩んだ場合には、是非当社にご相談ください。
お客様のご状況に併せ、最適な税理士をご紹介させていただきます。
まずは、お気軽に下記までご相談ください。